復元

データの復元も簡単です。Dドライブなどのデータ用ドライブを復元する場合は、Windowsでファイナル丸ごとバックアップを起動してください。

パソコン全体またはシステムパーティションを復元する場合は、ファイナル丸ごとバックアップの起動可能なディスクが必要です。起動可能なディスクを作成し、USBメモリなどから直接起動します。

 

ディスク全体の復元

個別ドライブの復元

バックアップファイルをドライブとして割り当てて復元

復元設定の変更

起動可能なメディア

異なるハードウェアに復元

復元先ドライブのサイズ適応

 

 

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ディスク全体の復元

システム不調などで最初の状態に復元する際に、パソコンに付属しているリカバリー機能を使用するよりも高速な復元が可能になります。また、新しく購入したパソコンの初期設定の際にも使用できます。パソコンの初期設定後にシステム全体のバックアップを行い、Windowsライセンスを所有するパソコンで実行します。

次のディスク復元が可能です。

l  ストレージボリューム全体の復元

l  MBRディスクの復元

l  GPTディスクの復元

l  ダイナミックディスクの復元

 

個別ドライブの復元

バックアップファイルから個別ドライブを復元できます。1つのバックアップファイルにドライブがいくつ含まれていても構いません。以下のドライブタイプをバックアップファイルから復元できます。

l  単一ドライブ(パーティション/ボリューム)

l  プライマリパーティション、拡張パーティション、論理パーティション

l  ダイナミックディスクのシンプルボリューム、スパンボリューム、ミラーボリューム

l  システム領域

l  マスターブートレコード(MBR

l  システムパーティション(予約済みパーティションなど)

l  マスターブートレコード(MBR)の排他的復元

l  1つのバックアップに含まれている上記の組み合わせの復元(さまざまなハードディスク、パーティション、ボリュームなど)

 

バックアップファイルをドライブとして割り当てて復元

バックアップファイルをドライブとして割り当てると、バックアップファイルから素早く簡単に単一のファイルを復元できます。これによって、既存ドライブにバックアップファイルから直接ファイルやフォルダーをコピーすることができます。ただし、割り当てられたドライブ内のデータを変更することはできません。

 

復元設定の変更

正しく復元ができるように、いくつかの設定を変更できます。

l  OSなどのソフトウェアやデータが何も入っていないハードディスクへ復元 (Bare Metal restoration)

l  マルチブートシステムの復元

l  拡張全セクター方式のバックアップから暗号化されたパーティションの復元

l  パーティションが壊れたり欠落した状態からの復元

l  バックアップファイルの構造的完全性が良好であれば、損傷したバックアップファイルを復元

l  Microsoft Virtual PC Disk (VHD) ファイルからの直接復元

l  M.I.R. (Machine Independent Restoring) による異なるハードウェアへの復元

 

起動可能なメディア

起動可能なメディアには、Windowsオペレーティングシステムが起動しなくなった場合に、ファイナル丸ごとバックアップを実行するために必要なすべてのデフォルトドライバが、Windows PEと共に含まれています。そのため、他の方法では不可能なシステム復元などを実行できます。

認識できないハードウェアはドライバ(ハードディスクコントローラやネットワークカードドライバなど)を読み込ませることができます。

 

異なるハードウェアに復元

システムパーティションを含むバックアップファイルを、異なるハードウェアのパソコンに復元することができます。これは、ハードウェアが同一であるパソコンだけでなく、マザーボードやCPUを交換したパソコンでも、システムの復元や複製を実行できることを意味しています。

 

復元先ドライブのサイズ適応

復元先のドライブが空き領域(未割り当て領域)の場合、ユーザーはそのドライブのサイズを、復元元ドライブの実際のデータ量に応じて適応させることができます。例えば、バックアップされたドライブが5GBで、そのドライブ上の実際のデータがその半分程度しか占めていない場合、3GBの未割当領域を復元先として指定することができます。