本ソフトウェアによって、パソコンで作業しながら、システム全体、個別のドライブのバックアップを行うことができます。バッファーメモリが統合されたデータ管理機能により、バックアップの対象データは、バックアップが開始された時点とまったく同じ状態に保たれます。バックアップ実行中は、ユーザーによる使用などによってデータが変更されても、バックアップされるファイルに影響が及ぶことはありません。そのため、システムのデータ整合性は中断することなく確保されます。
システムドライブのバックアップをしておけば、問題が発生した場合にいつでも、ファイナル丸ごとバックアップの起動可能なディスクを使用して、事前のインストールなしで、そのバックアップファイルからデータやインストール済みプログラムを迅速に復元できます。
おまかせバックアップは、すべてのデータや設定をはじめとするパソコン全体の完全バックアップを行うための、最も素早く簡単な方法です。おまかせバックアップは、ファイナル丸ごとバックアップを初めて使用する場合や、まだパソコン全体のバックアップを行っていない場合に特に有用です。
1つ以上のディスク(ハードディスクなど)のバックアップを行います。この場合、これらのディスク上の全ドライブが自動的にバックアップされます。以下のディスクタイプをサポートしています。
l MBRディスク(主に32bit版OSや、古いOSで使用されている)
l GPTディスク(主にWindows 8(8.1)/10の64bit版で使用されている)
l ダイナミックディスク(一部の古いOSで使用されている)
ハードディスク全体ではなく、個別ドライブのバックアップを行うこともできます。この場合にも、ハードディスクのパーティション構成が含まれます。以下のドライブタイプのバックアップができます。
l 個別パーティションおよびボリューム
l プライマリパーティション、拡張パーティション、論理パーティション
l ダイナミックディスクのシンプルボリューム、スパンボリューム、ミラーボリューム
l システム領域
l マスターブートレコード(MBR)
l システムパーティション(予約済みパーティションなど)
l 暗号化パーティション、ボリューム、またはハードディスク(UltimacoのSafeGuard Easy、TrueCrypt、Mircrosoft Bitlockerなど)
l 上記の組み合わせのバックアップ(さまざまなハードディスク、パーティション、ボリュームなどをバックアップファイルとして保存)
バックアップ方式を変更して、バックアップファイルをさまざまな目的に合わせて調整できます。使用中セクター方式を選択すると、バックアップファイルのサイズを節約できます。損傷したハードディスクからデータを復元する場合は、全セクター方式を推奨します。この方式では、すべてのセクターが、正確にセクターの構造を保ったままバックアップされます。これにより、元のディスクに影響を与えることなく、データ復元ソフト(弊社製FINALDATA等)を使用して、後からデータを復元することができます。
l 使用中セクター方式 - ドライブ(パーティション)のファイルとして認識されているセクターのみがバックアップされます。
l 全セクター方式 - ドライブ(パーティション)の全セクターがバックアップされます。
l 拡張全セクター方式 - 暗号化されたデータもバックアップファイル内に含みます。
初回の完全バックアップファイルの作成後は、変更内容のみをバックアップするために、追加バックアップ(増分/差分)を引き続き実行できます。
l 増分バックアップ - 前回の追加バックアップファイルと現在のディスクを比較して変更内容をバックアップします。
l 差分バックアップ - 最初の完全バックアップファイルとディスクの現在の状態を比較して変更内容をバックアップします。
バックアップファイルは、Windowsが認識できるあらゆるディスクに保存できます。バックアップファイルの保存場所には、以下を使用できます。
l 内蔵のハードディスク(推奨されません)
l 外付けUSBハードディスク
l ネットワークドライブ、共有フォルダー、NAS
CD/DVD、Blu-rayディスク、HD/DVDへの書き込みサポートしています。バックアップファイルからISOファイルも作成できます。
Note: ディスクに書き込むには、そのバックアップファイルをバッファリングする必要があります。ドライブのバックアップが実行中の間は、ディスクに書き込みすることはできません。
バックアップファイルに対して、以下の変換を行うことができます。
l 分割されたバックアップファイルを1つのバックアップファイルに結合する
l 1つのバックアップファイルを複数に分割する
l 増分バックアップファイルおよび差分バックアップファイルを結合する
l バックアップファイルを分割する
l 仮想ハードディスク形式に変換する
l バックアップファイルの暗号化方式や圧縮方式を変更する
バックアップファイルを圧縮して、ディスクの容量節約できます。圧縮方式は2種類あります。
l LZNT1:Lempel-Zivアルゴリズムに基づいた圧縮タイプです。リアルタイムアプリケーションにおいて展開されます。データ圧縮率より速さを優先します。
l BZIP2:ブロックタイプの圧縮処理を行います。速さより圧縮率を優先します。
バックアップファイルはAES方式(128、192、256ビット)で暗号化して、許可されたユーザーのみをアクセス可能にできます。
バックアップしないファイルやフォルダーの指定
特定のファイルをバックアップしたくない場合は、バックアップしないファイル/フォルダーとして除外するよう指定できます。
バックアップファイルを、Microsoft Virtual PC(VPC)で使用可能な仮想ドライブファイル(*.vhd)に変換することができます。変換されたバックアップファイルは、仮想ドライブとしてVPC上でそのまま使用できます。また、本ソフトウェア上でも直接作成または復元することもできます。
仮想環境のオプションをさらに強化するVHDX(仮想ハードディスクフォーマット)のサポート。VHDXの主な利点は、VHDの標準ストレージ制限である2TBではなく、64TBのストレージ容量の増加です。VHDXのもう一つの利点はファイル破損の保護です。
バックアップファイルをドライブとして割り当てます。割り当てたバックアップファイルは、Windowsエクスプローラーからファイルやフォルダーを直接閲覧したり、復元ができるようになります。
バックアップが正しく行われたこと、また問題なく復元できることを確認するために、バックアップファイルを検証することができます。また、ディスクチェック機能を使用して、バックアップなどのプロセスを実行する前にディスクに問題がないかをチェックすることもできます。
メール通知機能は、ジョブの処理結果についてお知らせします。ジョブの処理が正常に完了したとき、または失敗したときにメールで通知を行うことができます。
単一のファイルやフォルダーをバックアップ、復元することができます。本ソフトウェアは、選択されたファイルやフォルダーのバックアップファイル(*.obk)を作成します。
ドライブのバックアップと比較して、ファイルのバックアップはドライブ情報を保存しません。ファイルのバックアップの利点は、バックアップにかかる時間が大幅に短縮されることです。定期的なバックアップをスケジュールするジョブを作成することもできます。定期的にファイルのバックアップを行うことで、バックアップの内容は常に更新され、データは安全に保護されます。